キタキカクの喜多理恵です。
やっと行ってきましたーー!
春画展!
ご存じ、9月19日から12月23日まで、目白台の永青文庫で開催されております「春画展」でございます。
大英博物館で開催された「春画展」の凱旋展示とも言えるこの企画展。
いろいろな所でいろいろな盛り上がりを見せていますが、噂に違わず大変な混雑ぶりでした。平日を選んで行ったのですが、永青文庫の建物自体がそんなに大きくないこともあり、展示室に人がぎゅうぎゅう状態でありました。
永青文庫は神田川沿いをちょっと登ったところの、閑静な住宅街の中にあります。
元総理大臣である細川護熙氏が現在の理事長を務めております。
建物自体は、細川家の事務所として昭和初期に建てられたものだそうです。
(今回は割愛しますが、この建物も素晴らしかった…!さすが細川家!)
主な所蔵品は、細川家に代々伝わる家宝とのことですが、なんと国宝が8点ほど、重要文化財も30点近くあるんですよ!普通では考えられないですよね。
そして肝心の、この「春画展」ですが、とてもおもしろかったです!!
春画展のキャッチフレーズが「世界が、先に 驚いた。」とあるのですが、日本人も後から驚いた!
こんな日本画、見たことなかったです!
今回の目玉は、ズバリ!肉筆の春画なのですが、すっごく鮮やかで美しい色、そして描かれている人物の生き生きとした表情、春画ならではの崩れたポーズ、それらが、今まで自分の頭の中にあった日本画の概念を吹き飛ばしてくれました。
もちろん版画の展示も素晴らしかったのですが、肉筆画はやはり、迫力も違いますし、とても繊細なので、コレはぜひ見てほしいです^^
肉筆画コーナーはめちゃくちゃ混んでますが、ぜひ粘って近くでじっくり見てくださいね!
ちょっとカタログの画像を載せたいところですが、全体像はなかなか載せられないのでちょっとだけ。。。
肌と着物のコントラストがとても綺麗。
見たことないこんな表情見。。。。
描いている絵師たちも考えられないくらいの豪華さ。
歌麿、北斎、春信、国芳、そのほかもろもろ!すごいことです。オールスターです。
これらの絵が載っているカタログはとても洗練されたデザイン。
なんとこの厚み!
ものすごい気合を感じます!
でも、全部載せてくれているのでうれしいですね。
このとじ方、何ていうのでしょう。。。とても開きやすくて、分厚いカタログにはありがたいです。
展示関連グッズも洗練されたものが多く、かなりイイかんじの人たちがこの「春画展」に関わっているのだろうなぁと感じさせます。
永青文庫での展示開催にこぎつけるまでにも、いろいろな苦労があったようですが、春画そのものは素晴らしい芸術作品であると世界から認められていますし、これだけ多くの人が展示会場に足を運んでいるので、今後、春画へのイメージも変わっていくのではないでしょうか。
そして、それを受けて各地の大名家にひっそりと代々受け継がれた春画がどんどん世に出てきてくれることを期待します^^
(開催までのイロイロについては、この記事がおもしろかったです→http://www.waraku-an.com/diary/diarys1/eiseibunko/)
ちなみに、永青文庫で春画展が開催されているのと同じタイミングで、銀座の永井画廊でも「銀座春画展」が開催されています。
左が「銀座春画展」のチケット。右が永青文庫の「春画展」チケット。
入口の暖簾がなんとも言えないですね^^
次はぜひ、大英博物館でも見てみたいものです^^