キタキカクの喜多理恵です。
いよいよ明日11月25日から12月1日まで日本橋髙島屋1階アクセサリー売場にてkitakikakuの期間限定ショップがオープンいたします。
中央エレベーター前の素敵なスペースなので、ぜひお近くにいらした際は寄ってみてください!
さて、そんな限定ショップの準備の合間を縫って行ってきました。
東京都庭園美術館「オットー・クンツリ展」!
コンテンポラリージュエリーの展示です。
入口の看板。
ちなみに、この写真のモデルは日本人の舞踏家の方です。
クンツリさんはスイス人の、どちらかというと建築家のような落ち着いた風貌の男性です。
久しぶりの庭園美術館。
その外観は派手さこそないですがとても洗練されており、また、内装は素晴らしいアールデコ調で、日本を代表する建築物の一つです。
昭和8年に朝香宮邸として建築されたとのこと。
美術品とともにこの建物を目当てに来場する方も多いと思います。
さて、今回のオットー・クンツリ展ですが、日本ではなかなか聞きなれないコンテンポラリージュエリーにフューチャーした展示です。
強いコンセプトと共に存在する、とでも言うのでしょうか。
例えば・・・・
こちら。
床に小さな円形の金属が散らばっています。
これはいろいろな国のコインを集め、表面を削って綺麗に平らにしたもの。
一見、ただの小さな円盤です。
このように、もともとは貨幣として意味と価値のあるもから、その記号を取り除くことによって、何か違う存在になってしまいます。
難しい?
難しい・・・
ただの原っぱも、「ここは関ケ原です」というと人によって様々なイメージが湧いてくるのと似ているような。。。。
また、こちらは参加型のインスタレーション。
部屋の中央に置かれた大きな丸いテーブルに、来場者が手持ちのパール(小さな球体のなにか)を置いていきます。
これは各国でやっているのかな?
家具は、家にとってのアクセサリーとなりうるのか、という展示。
日本をテーマにした作品。
日本では「白」の反対が「赤」と聞いて、深い感銘を受けたそうです。
私の中では「白」の反対が「赤」というより、「白」の反対に来るものが一つではない、というイメージかな、とも思いますが、「月」と「太陽」と言われるとなるほどと思います。
写真を見てお分かりいただけるかと思いますが、本当に庭園美術館の内装が素敵ではないですか!?
そしてこの建物に愛情と遊び心を持って展示された作品の数々。
作品の解説をひとつひとつ読み解きながら、まるで謎解きの空間に身を置いているような感覚になります。
時々、作品の題名が表示されているのに作品自体が見当たらないことがあります。
けっこう探してもない。
館内のスタッフの方に聞くと、びっくりするようなところに展示されていたりします。
これは行ってからのお楽しみです^^
かなりマニアックな展示でしたが、建物の素晴らしさもあって親しみを持ってコンテンポラリージュエリーに向き合えたと思います。
来年の1月からはエミール・ガレの展示が始まるそうで、この「王道」と「マニアック」の振れ幅が素晴らしいですね、庭園美術館!
楽しみですね^^