キタキカク、デザイナーの喜多理恵です。
夏休みに入りましたね!
博物館や美術館のプログラムを見ると、夏休みなんだなぁと思います。
この時期は子どもと大人が一緒になって楽しめる展示が多いんですよね^^
そんな中、私が前々から楽しみにしていた展示に行ってまいりました。
東京都庭園美術館「こどもとファッション 小さい人たちへの眼差し」です。
こども服のデザインから、その時代がどのような「こども像」を求めていたのか読み解く、というテーマの展示となっているようです。
実物のドレスだけではなく、ポスターや絵本、雑誌やこどもをテーマにしたアート作品なども一緒に展示されていました。
庭園美術館というアールデコ調の素敵な建物に、18、19世紀頃のドレスが展示されているのは、とっても雰囲気が良くて気分が上がりますね^^
各時代の大人の装いと、それに対するこどもの装いを並べて展示していたので、大人のドレスも見られたのも良かったです。
しかも、すぐ手の届くくらいの位置に展示がしてあるので、ディティールもよく確認することができ、かなり満足度が高し!
照明も適度に明るくて、とても見やすかったです^^
展示物の写真などは東京都庭園美術館の公式フェイスブックページにいろいろ掲載されています。
https://www.facebook.com/tokyoteienartmuseum/
その中でも、学芸員さんお手製の、マネキン用の巻き毛がめちゃめちゃかわいいので、ぜひ見ていただきたいです!
こども服は実際にこどもが着るのが一番かわいいとは思うのですが、そのかわいさに近付けるべく、いろいろ工夫して展示されている学芸員さんたちの気持ちがすごく伝わります。
今回のこの展示のテーマの大前提として、庭園美術館のサイトに
「こどもがどんな服を着ているのかは、それを与える大人たちが『こども』という存在をどう認識しているかを反映しています。」
とあります。まさに、その通りだと思います。
その事をふまえた上で、本館展示の終盤に、こども服をモチーフにした現代アートが展示されていました。
かわいいこども服を着た二歳児くらいの大きさの、無尽蔵に動き回る機械です。その動きは予想できません。
ああ、そうそう、こどもってこんな感じだった。言う事聞いてくれなかったり予想できない行動したり、どんだけ綺麗なものを着せてもその価値おかまいなしに汚したり。そうだったそういえば。
しかし、大人の思惑と実際の子供のギャップこそがとても人間味があって愛おしいものであるということを、この作品は感じさせてくれます。
この作品があるとないとでは、この企画展の意味がかなり変わってくるのではないでしょうか。個人的にとても好きな作品でした^^
表紙裏の紙がチェックのエンボス!芸が細かい!
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