こんにちは^^
キタキカクの喜多理恵です。
前回のブログで「【アゲハ前半戦】その1/2」を書きましたが、今回はその続きになります。
虫のお話なので、写真ではなくイラストにしてみました^^;
さて、五齢になって一週間ほどした後、二匹いるうちの一匹が前蛹(ぜんよう・サナギになる前の段階)になる準備に入りました。
彼らはまず、サナギになる場所を探して旅に出るのですが、その前にデトックスを行います。
腸の中に残っている余計なものを出すのです。
すると!
緑色の不透明だった体がうっすら半透明になり、まるで翡翠のような色になったのです!!
デトックス!!
体から不要なものを出してデトックス!!
やっぱりデトックス大事!!人間も幼虫も!!
きっと人間もデトックスしたら肌の透明感とか違ってくるのでしょうな……
で、幼虫の話に戻りますが、こうしてデトックスすることによって身軽になった幼虫は、サナギになるのにふさわしい場所を探しに旅に出ます。
サナギの間は動かずじっとしているので、それだけ外敵に襲われる可能性も高くなるのです。なのでなるべく人目につかない良い場所を探しに動き回ります。
一般的には、それまでいた木からなるべく離れたところでサナギになるようです。
それにしても、旅に出た後の幼虫の動きの素早いこと!!!
それまでには見られないスピード感です。
しかも、体の中に不要なものがないせいか、ビヨンビヨン体がゴムのように伸びる……
イラストのように、枝のてっぺんなどに登ると、そこで体を振って荒ぶるのです。
(多分、こうやって高いところで体を伸ばして、他に移れる枝がないかどうか探しているのだと思います)
その動きが激しすぎて、見ているこっちがハラハラします……
彼らのいる山椒のプランターを机の上に載せて観察していたのですが、なんと、あまりに動きが激しすぎて、机の下に落下!!!
その高さ約1メートル!!!
驚きのあまり人間のほうが悲鳴を上げてしまいましたが、彼は体がやわらかいせいか、落下後すぐに、何事もなかったかのように動き回り始めました。
本当に心臓に悪いです^^;
そんなわけで、無事に(?)プランターの外に出た幼虫はあたりをグルグル動き回りはじめました。
で、ちょっと目を離した隙に、彼はテーブルの脚で動きを止めていたのです。
これはまずい!!
アクティブに動き回っていた幼虫が動きを止めるというのは、その場所をサナギになる場所として決めた合図……!!しかも体が縮んでいる…!
このように、サナギになる場所を決めると幼虫は体を縮めます。
びっくりするほど縮めます。
見た目的には半分くらいの長さ。ずんぐりむっくりな三角形になります。
しかし、この幼虫がしがみついているテーブルの脚は、私たち人間の食事用のテーブル……
というわけで、羽化するまでしばらくの間、食事用テーブルはアゲハ用テーブルにすることに決めました(T_T)
一週間くらい我慢です。
こうして彼は、自ら吐き出した白い糸に支えられて一日ほど、このままじっとしています。
この状態から脱皮したら、ようやっと蛹です。
蛹になったからと言って、みんながみんな羽化できるわけではありませんが、できる限り彼らを見守っていこうと思います^^
虫のお話にお付き合いくださりありがとうございました。
ところでキタキカクはファッション雑貨のブランドです^^