こんにちは^^
キタキカクの喜多理恵です。
先日、東京マラソンの応援の後に東京国立美術館に行ってきました。
私が子供の頃、よく家族で車で出かけていたのですが、その時に首都高から見えていたのがこの美術館です。これまで一度も行ったことがなかったのが不思議な気がします。
近代美術館という名前だけあって、シンプルに見えて中は複雑な作りになっているこの建物。
どーん!正面玄関前のこのオブジェ!
マーク・クイン作のケイト・モスのヨガのポーズ……
やばい美術館の雰囲気がひしひしと伝わって来まーす^^
今回、企画展として展示されていたのは「高松次郎ミステリーズ」
高松次郎は1960年代から1990年代まで活躍した現代美術家です。
「この七つの文字」が有名な作品……かな。
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これは、ただ『この七つの文字』という文字が刷られているだけの、
一見変りばえのしない作品なのだが、よく見ていると迷路への深い通底口を
もっていることがわかるのだ。つまり、この七つの文字というのは、文字通り、
七つの文字から成っている。
そして、それ以外の事物の代替として存在しているのではないのである。
(中略) 高松次郎の、この版画の場合、文字はそれ自体で一つの宇宙として
完成しており、事物の介在する余地は全くないというところが面白いのである。
(寺山修司『さかさま博物誌青蛾館』より)
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これは、ただ『この七つの文字』という文字が刷られているだけの、
一見変りばえのしない作品なのだが、よく見ていると迷路への深い通底口を
もっていることがわかるのだ。つまり、この七つの文字というのは、文字通り、
七つの文字から成っている。
そして、それ以外の事物の代替として存在しているのではないのである。
(中略) 高松次郎の、この版画の場合、文字はそれ自体で一つの宇宙として
完成しており、事物の介在する余地は全くないというところが面白いのである。
(寺山修司『さかさま博物誌青蛾館』より)
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↑は、こちらのサイトからの引用です。
うん!難しい!!概念的!!
でも、今回の展示は、この高松次郎の概念的な世界観を、体感したりいろんな見方をして理解できるような試みがなされてました。
↑こんな風に、高松次郎風のサングラスをかけて展示作品と一緒に写真を撮れるコーナーもあったり……。
作家の心の中を探りながら観賞する、そんな感じが私にとっては久しぶりで新鮮でした。
もちろん、国立近代美術館というだけあって、所蔵作品展も素晴らしかったです!
近代美術の重要文化財が、かなり贅沢に間近に見られるのです。
明治〜大正〜昭和、と、近代美術に目覚めて行く日本の美術界の様子がよく分かります。
個人的に、コンセプチュアルアート(概念芸術)の第一人者と言われている河原温の作品に度肝を抜かれました。
彼の作品はぜひこの美術館に足を運んで見てほしいです!!
また、岸田劉生や藤田嗣治など、素晴らしい芸術作品が本当に贅沢に間近で見られます。