2016年7月29日金曜日

東京都庭園美術館【こどもとファッション】

こんにちは^^
キタキカク、デザイナーの喜多理恵です。

夏休みに入りましたね!
博物館や美術館のプログラムを見ると、夏休みなんだなぁと思います。
この時期は子どもと大人が一緒になって楽しめる展示が多いんですよね^^

そんな中、私が前々から楽しみにしていた展示に行ってまいりました。

東京都庭園美術館「こどもとファッション 小さい人たちへの眼差し」です。

こども服のデザインから、その時代がどのような「こども像」を求めていたのか読み解く、というテーマの展示となっているようです。
実物のドレスだけではなく、ポスターや絵本、雑誌やこどもをテーマにしたアート作品なども一緒に展示されていました。

庭園美術館というアールデコ調の素敵な建物に、18、19世紀頃のドレスが展示されているのは、とっても雰囲気が良くて気分が上がりますね^^
各時代の大人の装いと、それに対するこどもの装いを並べて展示していたので、大人のドレスも見られたのも良かったです。
しかも、すぐ手の届くくらいの位置に展示がしてあるので、ディティールもよく確認することができ、かなり満足度が高し!
照明も適度に明るくて、とても見やすかったです^^

展示物の写真などは東京都庭園美術館の公式フェイスブックページにいろいろ掲載されています。
https://www.facebook.com/tokyoteienartmuseum/

その中でも、学芸員さんお手製の、マネキン用の巻き毛がめちゃめちゃかわいいので、ぜひ見ていただきたいです!

こども服は実際にこどもが着るのが一番かわいいとは思うのですが、そのかわいさに近付けるべく、いろいろ工夫して展示されている学芸員さんたちの気持ちがすごく伝わります。


今回のこの展示のテーマの大前提として、庭園美術館のサイトに
「こどもがどんな服を着ているのかは、それを与える大人たちが『こども』という存在をどう認識しているかを反映しています。」
とあります。まさに、その通りだと思います。

その事をふまえた上で、本館展示の終盤に、こども服をモチーフにした現代アートが展示されていました。
かわいいこども服を着た二歳児くらいの大きさの、無尽蔵に動き回る機械です。その動きは予想できません。
ああ、そうそう、こどもってこんな感じだった。言う事聞いてくれなかったり予想できない行動したり、どんだけ綺麗なものを着せてもその価値おかまいなしに汚したり。そうだったそういえば。

しかし、大人の思惑と実際の子供のギャップこそがとても人間味があって愛おしいものであるということを、この作品は感じさせてくれます。
この作品があるとないとでは、この企画展の意味がかなり変わってくるのではないでしょうか。個人的にとても好きな作品でした^^


そして図録も装丁がとても素敵^^
表紙裏の紙がチェックのエンボス!芸が細かい!

庭園美術館は、その名のとおりとても広くてきれいな庭園があります。雨上がりのしっとりとしたお庭も素敵でした。



都心の中にある緑って、独特の良さがありますよね。。。


2016年7月21日木曜日

生地の旅。京都へ。【長岡京天満宮と鴨川も】

こんにちは^^
キタキカク デザイナーの喜多理恵です。

7月、8月はアトリエにて作業を進める毎日です^^
9月のrooms(展示会)と、秋冬の新作の準備!気分はもう秋です^^;

そんな中、ちょっと足を伸ばして、京都のプリント工場さんまで行ってまいりました。
服地のプリントと言えば京都。
着物はもちろん、洋服、スポーツウエアからウエディングまで、国内の服地プリントのメッカは京都になります。

しかし、覚悟はしていましたが、京都の夏は暑い……!
でも、こんなきれいな青空をバックにした鳥居の写真が撮れたので満足です^^
 こちらの大鳥居はプリント工場さんに近い「長岡京天満宮」
菅原道真が太宰府に左遷されたときに立ち寄った場所だそうです。
 一番日差しの強いお昼頃に立ち寄ったので、境内を独り占めでした。

こちらの長岡京天満宮、本殿の前には梅の木が植えられています。
そうです!菅原道真と言えば梅の木。
道真が左遷された土地、太宰府の太宰府天満宮には、道真を追って京都から福岡まで飛んで行ったと言われる「飛梅」がいるのですよね。
樹齢1000年を超えると言われている梅の木なんですが、今でもちゃんと花が咲くんですよ!!
道真を追って飛んで来ちゃうなんて、めちゃくちゃかわいいな~と思って、この伝説、大好きなのです。
数年前に太宰府に行って、とてもお気に入りの場所になったのですが、こんなところで道真ゆかりの神社に立ち寄れるとは^^
そんな長岡京天満宮の梅の木も、太宰府天満宮の飛梅と似た配置で植えられていました。
この子が長岡京の梅です^^

と、長岡京天満宮でテンション上がったところで、いざプリント工場さんに。
ハンドプリントを得意とされている久山染工さんです^^
伝統的な手法と、現代的なセンスで、国内外で大人気の染工場さんです。


作業現場も見学させていただきました。

正真正銘、ハンドプリント!
一色一色、型を置いてプリントしていきます。
国内でも、ハンドプリント工場はとても少なく貴重です。久山染工さんは、このハンドプリントでしか表現できない素晴らしい生地を企画・製造されています。

 ずらっと!プリントの型。これでもほんの一部。

いろいろとお話をうかがって、次の春夏の構想も固まってまいりました^^
この時間が本当に楽しいんですよね。店頭に並ぶのはほぼ一年後になりますが、生地の企画はそろそろ進め時であります。。。


そして、京都駅に着いて新幹線まで時間があったので、鴨川沿いを散歩してみることにしました。
夕方でもまだまだ明るい……しかし日陰はとても涼しくていい風が吹いておりました。
 かの有名な鴨川!
川沿いに歩いて行くと祇園に着くようです。
 鴨川というだけあって、鳥がたくさんいました。
次回来たときはぜひ川沿いの料亭でお酒など飲んでみたいものです^^
京都に行くからと、お供にした陰陽師にも鴨川の話が出てきてました。

京都、やっぱりいいですね~。
日本各地にいろんな産地があるので、素敵な素材を追って、ぜひいろんな場所に行ってみたいなと思います^^