2018年8月10日金曜日

西陣織のクラッチバッグ

こんにちは^^
kitakikakuデザイナーの喜多理恵です。

今回は西陣織クラッチバッグのデザインについて。

西陣織といえば、用途として一番多いのが着物の帯。
その中でも西陣織は、イブニングドレスと同等の、第一礼装の着物(黒留袖や振袖)に合わせるそうです。
絹糸、金糸を使った、繊細で複雑な織模様はとても美しく、宝石にも劣らない迫力と品格があります。

そんな西陣織の帯を目にすることが一番多いのは、成人の日ではないでしょうか。
華やかな席にふさわしい豪奢な帯結び!
立体的に結ばれた帯は、西陣織の美しさを際立たせます。
帯は平面ですが、着つけによって美しい形に結びあげられます。そして、ほどいてしまえばまた元の平面の帯に戻ります。
帯の結び方は数え切れぬほどあり、結び手によってもその形は変わり、まさに一期一会。

そんな華やかで刹那的な美しさを表現できないか、そして着物だけではなく、現代のシーンでも持ち歩けるものを作れないか。
そんな事を考えながらこのシリーズを作りました。

ひだを寄せたり、くぐらせたりすることで出る美しい陰影。
柄を最大限に生かすのも帯を結ぶ上での技。
この生地は裏面がとても美しく、どうしても見せたかったので折り返してリボン風の形に。
「西陣岡本」さんの西陣織は、なんといっても金色が美しい!

どの形も、素材や柄からインスパイアされたデザインです。美しい素材との出会いはとても幸福なことです。

ちなみに、

クラッチバッグは内側もこだわって作っています。
おさいふ機能があって。スマートフォンやハンカチ、鍵なども楽々入ります。
こんな風にショルダーチェーンを付けて肩から下げることもできます。
パーティシーンでクラッチバッグとして持っても。

 コンパクトなバッグですが、コーディネートの華として持っていただけます。